英文を早く読めないせいで、センター英語やTOEICなどの試験で時間内に終わらない人向けの記事です。どうすれば速読ができるようになるのか?筆者はこの方法でセンター英語198点、TOEIC980点を取りました。参考になれば幸いです。
英語速読「術」など存在しないと知るべし

速読をしたければ、いったん速読のことは忘れてください
皆さんが聞かされているのは、精度を犠牲にして、速度を上げるだけの、ドーピングのようなインチキ速読ではありませんか?

コイツは何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが大真面目です。ひょっとしたら多くの人が速読に関して誤った認識をもっている可能性があります。本当に速読ができるようになりたい人ほど最後まで読んでください。
速読は単なる「成果」です。
がっかりされるかもしれませんが、多くの方が想像するような、聞いて身につくような速読術は存在しません。忍法じゃあるまいし。速読に必要なものは速読ではありません。
ほかのものが要るのです。
速読は知識ではない。鍛えた「成果」である!
なぜ、マラソンアスリートは速く走れるのでしょうか?

「速走術」なるものを学んだから?
ちがいますよね。たくさんスタミナや筋肉を鍛えたからです。たくさん走ったからです。速くなったのはその結果です。本で読んだのでも、誰かに教えてもらったからでもありません。知識ではなく自身の肉体を鍛えたからです。
精読と多読をこなしたものにのみ与えられる果実が「速読」
速読において、この「鍛える」という行為に該当するのが、
精読と多読です。

精読と多読という「橋」を渡らないと、速読という山には絶対に登れません。本当に速読をものにしたいのならば、この二つは避けては通れません。もう一度、はっきり、わかりやすく言いますね。
速読の方法は、精読と多読です。
なぜ英文を読むのが遅いのか?に全ての答えが
速読ができない原因を考えてみましょう。
それは、知らないものがあるからです。

知らないトピック、知らない分野、知らない単語、知らない文法、知らないイディオム、知らない句動詞、知らないスラングetc…
人間は知っている情報は早く処理できますが、知らない情報は遅く処理します。
つまり、知っていれば速く読めるし、知らなければ遅くなる。

ただそれだけのこと
なんで速読ができないんだろう…なんて言っている場合ではないのです。知らないことが速読ができない原因です。
速読をしたけりゃ、精読、多読をするしか方法はないのです。精読をして、一つ一つ知らないことを、知るに変えるだけ。そして多読で数をこなすだけ。

いつだって正しい方法はシンプルで当たり前のこと。しかし、多くの人は楽をしたいという心によって、甘い香りがする「インチキな方の速読術」に引き寄せられるわけです。
ゆっくり読めないやつが速く読めるわけがない
時間をじっくり与えられても、読めない文章とは一体どんな文章でしょうか?文法がわからない、知らない単語がたくさん含まれる、そんな文章でしょう。
それを、目を速く動かしたら「あら不思議!読めた!」なんてことはありえるでしょうか?

精度を犠牲にして、速読することにどれほど意味があるのか
目を速く動かしても点数が上がらないのは、精度を犠牲にして、速度を得ているだけなのでニセモノの速読です。このニセモノの速読術に振り回されている人が多くいるような気がします。

そんな方法で、仮に「速く読む」ことができたって、誤読だらけになって、内容をまともに理解できていなければ、本末転倒です。そういう人はいつまでたっても成長できなくなってしまいます。
精読をすることで躓く原因を一つずつ減らしていって初めて、読む速度があがっていくのです。これが確実な速読の方法です。

おまけ
本物の速読を身に付けたいなら多読と精読です。
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